離婚体験談

第17話 離婚する妻と最後の時間を過ごして感じたこと


輝く未来に繋がるレール✨
夫婦円満行きの列車に乗ろう!


みなさんおはようございます!
バツイチアラフォーのてつおです。


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今回は、
離婚体験談の第17話です。




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引越屋さんによる
妻の荷物の運び出しも終わり、

妻がこのマンションで過ごす
最後の時が訪れます。




妻と結婚し、
将来家族が増えてもいいように
ちょっと広めのマンションに
引っ越してきた私たち。



物語は残酷なもので、
明日からは、私一人だけの
生活が始まる。




私達夫婦は、二人で車に乗り込み、
最後のランチに向かいました。










季節は初夏。
少し蒸し暑くなってきた頃。


助手席には
何事もなかった頃のように、

穏やかな表情をした妻が
そこに座っています。



私 「何が食べたい?」


妻 「んー、何でもいいかなぁ」


私 「そうねぇ、
   じゃあ、パスタランチなんてどう?」


妻 「いいね、そうしよっか」



今、この瞬間だけを切り取ると、

きっと、これから離婚しようとしてるなんて、
誰も気づかないかのような私達夫婦。


もう、明日からは
こんなやり取りをすることもできない。



このまま時間が
止まってくれればいいのに・・・




妻がマンションを出ていくこと、
そして、私たち夫婦が離婚することを
決めてから、


皮肉にも、妻の荷物の片づけ、
家の掃除など、
妻との共同作業が増えていました。


このまま一緒に作業をすれば、
妻と、元に戻れるんじゃないか?


あり得ないことを想像しては
落胆する自分がいました。












車を走らせること15分。

私達夫婦はパスタ屋さんに
着きました。


バタン・・・バタン。

二人は車を降りて、
店内に向かいます。



そのパスタ屋さんは、
結構な人気店なのですが、

今日は行列もできておらず、
並ばずに済みそうです。



店員 「いらっしゃいませ!
    お客様、何名様でしょうか?」


私 「二人です。」


店員 「それでは、こちらのお席まで
    ご案内します。」


普段どおりですが、
レストランとかで「二人」っていうのも
今日が最後なのかぁ・・・。


恐らく、あと数時間以内で、
私達夫婦は二度と会う事がない
関係になる。


そう考えると、
やりきれない気持ちになりましたが、

もう、こうなった以上、
今に集中するほかありません。



私 「どれにするか、決めた?」


妻 「うーん、決めた!」



二人とも、パスタランチにしました。


そして、セットで取り放題の
一口サイズのパンをチョイスします。


店内には、周りの歓談の声と、
あたたかいパスタの香りと、
焼きたてパンの香ばしい香りが漂い、

これから二人、二度と会えないなんて、
とても想像できない空間になっています。



私 「ほんとに、今日までなんだよね・・・」


妻 「うん、そうだね・・・」


私 「すぐには無理かもしれないけど、
   いつかお互い、
   こんな事もあったね、と
   笑い合えるようになったらいいね。」


妻 「それはすぐには無理やね・・・
   けど、そうなったら、いいかもね・・・」


恐らく、パスタ屋さんには
2時間ほど居たと思います。


セットのドリンクも底をついてきた頃、

妻も私も、お互い、
お別れの時間がきたことを悟ります。


「そろそろ行こっか・・・」


どちらともなく、
席を立つ私たち夫婦。


私は財布からクレジットカードを
取り出し、店員さんに渡します。

お会計を済ませると、

店員 「ありがとうございました!」


私 「ごちそうさまでした。」


そして、お店の外にでます。


すると、妻は私に、
「今日は、どうもごちそうさまでした」
と言いました。












私達夫婦は、
再び車に乗り込みます。


社内は、夏の太陽のお陰で
かなり熱くなっています。

バタン・・・バタン。

車の扉が閉まりました。



いよいよ、
妻との最後の時間が近づいてきました。


今日、妻は電車で実家に帰ることに
なっていたので、

ここから最寄り駅までの15分位の時間が
ほんとに私達夫婦の最後の時間になります。



車を走らせながら、

私は、妻との思い出を
走馬灯のように思い出していました。


そして、何か話そうにも、
もう、何もでなくなっていました。


その間、妻もじっと座ったまま、
車窓を眺めていました。



自分は、なんて無力なんだ・・・

大切に思っていた妻と
結果的に離婚することになるなんて・・・

幸せにする、
そう妻に約束したはずなのに・・・


妻にかける言葉が、
見つかりませんでした。



そして、私の車は、

無常にも駅のロータリーに入ります。


・ ・ ・


私 「ついたよ。
   ついちゃったね・・・」


妻 「うん・・・
   ありがと・・・」


バタン・・・。


妻は車から降り、
ドアを閉めました。


私 「それじゃあ、お元気で!
   今まで、本当にありがとう」

もう、これが、
精一杯の言葉でした。



妻 「あなたもお元気で!
   お世話になりました。」


妻は、清々しい表情で
私に語りかけてきました。



私は、妻の姿が見えなくなるまで
手を振っていました。















徐々に遠くに離れていく妻の姿。

そして、駅舎に入った妻の姿は
見えなくなりました。



終わった・・・

何もかも・・・


俺が一番大切にしたかったもの。
妻との幸せな時間が終わった・・・


妻を幸せにするには
この選択しかなかった・・・



もし、離婚しないと言い張っても、
もうどうにもならなかっただろう。


自分にできる事と言えば、
妻を解放すること。


もう、お互い十分頑張ったよ。

妻には、ずっと辛い思いばかり
させてしまった・・・


これで良かったんだろうか?
妻は、幸せになってくれるだろうか?



私は車を走らせながら、
涙が止まらなくなってきました。


多分、信号待ちで止まった時、

歩道を歩いている人に
私はヤバイ人、と思われたかも。

わんわん泣いてたからね。



でも、誰にみられようと
その時はどーでもよかった。


泣いて、泣いて、
泣きまくって、いいじゃないか・・・



そして、
マンションに帰ると、

そこには私一人だけが

 ポツン

といました。



もう、妻がこの玄関を
開ける事はない。



実際に
一人になってしまってからの
喪失感が半端ない。


一体これから
何を目指して生きていけば
いいんだろうか?


そんなこと、
今は答えが出るはずも
ありませんでした・・・




つづく・・・





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ここまでお読みいただき、
ありがとうございました!



今、何かの感情が
こみあげてくるわけではありませんが、

前妻との最後の時を振り返ると、
映画のワンシーンを見ているようで、
我ながら胸がキューっとなってきます。


とても辛かったですが、
私は前妻から多くのことを学びました。

そして、
それが自分を変えるきっかけとなり、
今の幸せにつながってる。



このブログには、
私の失敗談をたくさん記事にしています。

反面教師として、
きっと参考になると筈!?ですので(笑)、
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