輝く未来に繋がるレール✨
夫婦円満行きの列車に乗ろう!
みなさんおはようございます!
バツイチアラフォーのてつおです。
私のプロフィールはこちら
今回は、
離婚体験談の第18話です。
これまでのバックナンバーはコチラ
↓↓↓
季節は初夏。
少し蒸し暑くなってきた頃。
実家に帰る妻を
車で最寄り駅まで送ったあと、
一人マンションに帰る私。
マンションに帰ると、
そこには私一人だけが
「ポツン」といました。
もう、妻がこの玄関を
開ける事はない。
リビング、寝室、キッチン・・・
昨日まで、
妻の荷物を片づけたり、
掃除をしたり、
この二週間、
夫婦共同作業をしてきた場所。
でも、もうどこを見渡しても、
妻の姿はありません・・・
実際に
一人になってしまってからの
喪失感が半端ない。
一体これから
何を目指して生きていけば
いいんだろうか?
そんなこと、
今は答えが出るはずも
ありませんでした・・・
次の日から、
一人の生活が始まる。
でも、厳密には、
まだ独身ではないのです。
「離婚届」
これを役所に提出すると、
いよいよ、名実ともに独身です。
よく、
ほんとにこの紙切れ一枚で、
と言われますが、
離婚届は、
ほんとにペラッペラで、
今にも破れそうな
薄い紙質なのです。
こんな紙切れ一枚で、
妻と俺の人生が永遠に交わることがない・・・
その時の感情は、
こうなってしまったことに対する怒り、
失望感、喪失感、絶望感・・・
自分の至らなさを嘆き、悲しみ、
どこにこの気持ちをぶつけたらいいのか?
どうしていいかわからず、
私の心は、パリン…と音をたて、
粉々に砕け散ってしまったかのようでした。
そうは言っても、
もう、妻を解放した方がいい、
それはわかっていました。
今、俺にできることは、
離婚届を提出し、
妻と、妻のご両親を安心させること。
きっと、それが一番いいんだ。
もう、うだうだ言ってら場合じゃない。
私達の場合、
まず、妻側が離婚届けに
必要な事項を書いてくれることに
なりました。
婚届って、婚姻届けと同じように、
保証人が二人必要なのです。
この、保証人・・・
結婚しますので、
保証人になってください!
というのは、
すごく言いやすいと思うんです。
ところが、
これが離婚届けとなると、ねぇ・・・
私達の場合、
保証人はそれぞれ一人ずつ、
立てる事にしました。
つい1ヶ月ほど前、私は両親に、
夫婦関係がうまくいってない、
ということを打ち明けていました。
私 「じつはさぁ、
妻とね、うまくいってないんよ・・・」
母 「・・・
最近、嫁さん連れてこないから、
どうなってるかと思ってたけど、
薄々感じてたけど、やっぱり、
上手くいってなかったんやね・・・」
私 「まあ、そういうこともあるよ・・・
しょうがない・・・」
私はよくわからない返答を
母にすると、
父 「で、いつ離婚するん?」
私 「いやいや、
今すぐ離婚ってことはないけど・・・
もしかしたら、そうなるかもしれないし、
うまくいかなくなるかもしれない・・・」
父 「嫁さんの両親には、
こういう状態だと伝えてるのか?」
私 「妻は実家に帰ってる時があるから、
もう、伝えてると思う。」
父 「そうか・・・
嫁さんは大丈夫か・・・
それに嫁さんのご両親も、
心配してるだろうから・・・」
実際、ずいぶん前から
妻のご両親には心配をかけてしまった。
そのことについては、
第13話「一本の電話の後、急変した妻の態度」
で書きました。
そうだった、
夫婦関係に亀裂が入ってから、
早くこの状況を改善したい・・・
この辛い状況を乗り越えたい・・・
と思っていましたが、
妻のご両親、私の両親も
同じくらい、心配してたんだと思います。
妻だけじゃなく、
多くの人に心配をかけてしまったなぁ
そう感じました。
それにしても、
私の父は直球勝負だと思う。
いきなり、
「いつ離婚するん?」
だもんね。
私は両親に夫婦関係が
上手くいってないと打ち明けたら、
残念な息子、と思われるのが
すごくイヤだったんだと思います。
それに、落胆させたくないし、
変に心配かけたりしたくないし・・・
だけど、実際に打ち明けたら、
薄々気づいてたって言うし、
割と、あっけらかんとした感じで
ちょっと拍子抜け。
でも、ちゃんと妻のことや
妻のご両親の事も気にかけてくれた。
さすが父!
と、アラフォー息子が
父に感銘を受けたのでした。
妻が実家に帰ってから数日後、
一通の封筒が届いていました
ガチャ・・・
郵便ポストから取り出した瞬間、
「離婚届」だとわかりました。
ついに・・・
ついい届いてしまった・・・
私は両親に電話し、
私 「ちょっと、そういうことに
なったから、
今週末、そっちに帰る。」
母 「わかった・・・
お父さんにかわるね」
父 「そういう事ってなんか?
離婚ってことか?」
私、「うん・・・まあ、そういうこと。」
父 「しゃーないなぁ」
私 「でさぁ、証人がいるんよ・・・
婚姻届同じようにね。」
父 「それは俺が書く。」
私 「ありがと・・・」
父 「それはそうと、
そういう事になったのなら、
嫁さんのご両親にも
挨拶をしておかないと・・・」
実は、これについては
私も直接妻の実家にいって、
妻と、妻のご両親に
お詫びしたい、と思っていました。
妻に聞いてみたんですが、
妻のご両親は、
そんあ形式にこだわらなくてもいい、
こんな状態になってるんだから、
直接会うのは結構です・・・
ということでした。
私も父も、直接お詫びしたい、
という気持ちはありましたが、
確かに、離婚手続き自体、
モメてるわけではないからね。
で、後から聞いたら、
私の両親から、妻のご両親に電話し、
こうなってしまった事をお詫びを
伝えてくれていました。
離婚届の方は、
妻の記載事項が埋められており、
私も証人欄以外、全て埋め、
いざ、実家へ・・・
私 「離婚することになってさぁ・・・」
父 「どこにサインすればいいと?」
んー、相変わらず、せっかちだなぁ
私は緑の紙を、カバンから取り出し、
証人欄を指で示します。
父 「ここか・・・」
私 「うん・・・」
父 「離婚の証人とか、
初めて書いたよ・・・」
私 「確かにそうよね。」
父がサインすることによって、
私達夫婦の離婚届は完成しました。
あとは、これを役所に提出するだけ・・・
そして数日後の仕事終わり・・・
既に太陽は沈んでいて、
外は暗くなっていました。
私は、緑の用紙をもって、
役所の地下室に向かっていました。
カツ、カツ、カツ、カツ
薄暗い廊下には誰もおらず、
私の歩く音すら響いていました。
そして守衛室前。
「御用の方は、
このボタンでお呼びください。」
との紙が置いてあります。
恐らく、この守衛室には、
緑の紙じゃなくって、
幸せそうに茶色の髪を持ってくる人も
いるだろうに・・・
そんなことを考えていると、
奥の方から守衛さんが登場。
うー、離婚届けを持ってきたって、
い い た く な い ・ ・ ・
けど、
私 「すみません、
離婚届はこちらでよろしいですか?」
守衛さん 「ええ、こちらで受け付けます。」
守衛さんは、
私が渡した離婚届の内容を
ザザザッツと見た後、
守衛さん 「では、これで受付をしておきます。」
私 「お願いします」
この瞬間、私は名実ともに
バツイチアラフォーおじさんに
なったのでした。
🚄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・🚅
つづく・・・