今度、ボクの課に新入社員が配属されるんだって・・・
ジェネレーションギャップってあるのかな?
今の新入社員って、接し方が難しいのかな?
すぐにパワハラとか言われそう・・・
このような不安を持っている上司のための記事です。
余談ですが、
近頃の若い者は・・・
という言葉、
なんと、古代エジプトの壁画に描かれていた言葉だそうです。
上司は昭和コテコテの根性論、部下は仕事とプライベートはきっちり分ける・・・
そんな狭間に悩まされるのがミドル世代の悩ましいところですね。
私自身も、
- 新入社員がグングン成長してくれて、上司冥利に尽きる!という時期
- 部署のメンバーと意思疎通がうまくいかずトラブルを抱える新入社員に困っていた時期
などなど・・・、いろいろと経験してきました。
そして、つい先日ですが、うちの課に新入社員が配属されることが決まりました♪
さらに、配属前の上司参加型研修なるものが開催され、私も参加してきたんです。
今回は、これらの経験から得た知見ももとに、
新入社員とうまく接したいなら、上司としてこれだけはやっちゃダメ・・・
ってことについて、3つに絞って解説します!
新入社員とうまく接することによるメリット3つ
新入社員が配属されるとなると、部署のみんなも、いい意味でザワつきます(笑)
そして、若いフレッシュな雰囲気で、部署の雰囲気も明るくなりますよね。
新入社員の社会人生活のスタート、上司としても気が引き締まってきますね。
上司としては、新入社員にはずっと元気でのびのびといてほしいものです。
メリット① 新入社員の成長が早くなる
新入社員とうまく接することができると、
- 新入社員の躓きどころにすぐに気づける
- 良いことも悪いことも新入社員が報告しやすくなる
- 新入社員が業務をうまく進めることができる
という、好循環が生まれます。
新入社員がグングン成長していくのは、ほんとに上司冥利につきますね。
メリット② 他のメンバーに良い刺激となる
新入社員が頑張っている姿をほかのメンバーがみると、
- 新入社員にカッコいい先輩と思われたい!
- 自分も初心に戻って仕事に取り組もう!
- 新入社員のために何か教えてあげたい!
となって、先輩社員たちにとっても、新入社員はすごくいい刺激になります。
なんだかんだいって、若い子ががんばってると、みんな応援してあげたくなりますもんね!
メリット③ 部署の雰囲気がよくなる
関係性がうまく行かず、配属されたばかりの新入社員がどよーんとしていたら、あの部署は大丈夫なんだろうか?と思われちゃいますよね。
その点、新入社員とうまく接することができれば、新入社員も周りのメンバーも活気あふれる職場となります。
人事だって、大変な思いをして採用活動をしているので、ぶっちゃけヤバイ雰囲気の部署に新入社員を送り込みたくないでしょう・・・
新入社員は会社にとってまさにダイヤの原石。
上司の接し方次第で、ダイヤモンドの輝きにするのか、石ころにしてしまうのか、分かれ道でもあるわけです。
新入社員との接し方でやってはいけないこと3選
ねぇ、新入社員への接し方が大事なのはわかるけど、実際、何に気を付ければいいの?
ここでは、新入社員に聞いた「こんな上司はイヤ!」ということ3つ、解説していきます。
わかってるけど、ついついやっちゃう・・・って人も、結構いるんじゃないかな。
私も気を付けないと(笑)
やってはいけない①:威圧感を出してくる
私自身、社会人20数年たっていますが、課長になったからといって自分が偉くなったとかそんな風には思ってないです。
ところが、ちょっと前まで学生だった新入社員にとって、私のようなおじさんは、めちゃくちゃ年上の上司に見えてしまいます。
あんたが老けてるだけでしょ、って言わないでね(笑)
私は対等に話しているつもりでも、既にそこには年齢や立場という大きな壁があるのです。
日頃、部下にマウント傾向にある上司は、特に気を付けないといけません。
新入社員に威圧感を出してマウントすると、
- ただでさえ緊張するのに、めちゃくちゃ話しかけにくい
- この上司には下手な事いえない
- 失敗したらどうしよう
- どうしていいかわからないけど相談できない
と、新入社員にとっては地獄のような日々が始まります。
そもそも、そんな上司のいる職場って雰囲気悪そう・・・
そうだよね、雰囲気悪くなるよね・・・
でも、結構そういう上司、いるからね。。。
もちろん、新入社員といえども、叱らないといけない場面もあるでしょう。
ただ、普段から威圧的に接するというのはよくありません。
新入社員はわからなくて当然、そのくらいの大きな気持ちで納得できるように話をしてあげてください。
(納得感はすごく大事です。)
時代は令和です。
昭和の感覚は捨て、立場の違いを理解し、お互いにわかり合おうという姿勢で接していきましょう!
やってはいけない②:自分の価値感を押し付ける(過干渉)
今の新入社員は、いわゆるZ世代と呼ばれ、私たちミドル世代とは価値観が異なります。
根性論が大好きなミドル世代、それに全く共感を感じないZ世代・・・
ミドルの価値観を代表するエピソードを紹介しましょう。
私が就活していた時の会社案内には、こんなエピソードが書かれていました。
私(部下)は何とか明日の会議で使う資料を完成させようと、終電ギリギリまで作業をしました。 でも、間に合わなかったんです。 そして翌日、上司へ資料作成が終わらなかったことを報告したのです。 私 「申し訳ありません。できるところまで頑張ったのですが、資料作成が間に合いませんでした・・・」 上司 「そうか・・・。ところでお前、徹夜したのか・・・?」 私はこの上司の言葉をきいて、はっとしました。 何で最後までやり切らなかったんだろう、と・・・・。 私はこの経験を通じて、「仕事を完遂させるとは、どういうことなのか?」ということを身をもって学んだのです。
今、私がこんなこと言ったら、Z世代でなくともパワハラで訴えられます(笑)
新入社員たるZ世代は、
- 根性論より仲間との助け合いの方が大事
- 個性や多様性を重視している
- 自分の成長による社会の役に立ちたい
- プライベートは充実させたい
と考えている人が多いという調査があります。
詳しくは、こちらのリクルートマネジメント社の調査をご覧ください。
実際、先日私が受講したセミナーにおいても、価値観を押し付けないでほしいと思っている新入社員が多かったです。
なので、新入社員への指導と称して、根性論を押し付けるのは絶対にNG!
速攻で古臭くイヤな上司と思われてしまうのがオチです。
Z世代は対話も重視しています。
新入社員の価値観や考えも尊重するためには、まずは傾聴する、ということが大切です。
しっかり新入社員の話を聞いて、それぞれの個性に応じた接し方をしていきましょう!
メンバーそれぞれの個性を把握する方法としては、類人猿診断がシンプルでオススメです。
やってはいけない③:放置プレイで新入社員をほったらかす
基本的に、上司はずっとその職場にいるので、環境になじんでいますよね?
ところが、新入社員にとっては、
- 執務室への入退館の仕方もわからない
- 部署の人の顔と名前が一致しない
- どの部署がどこにあるのかわからない
- 電話応対の仕方がわからない(こわい)
- 業務メールの書き方もわからない(慣れてない)
と、上司の皆さんが想像している以上に、わからないことだらけなんです。
芸能人は「電車の切符の買い方すらわからない」といいますが、配属間もない新入社員にとって、新たな職場環境は、まさにそんな感じだと思います。
そんな新入社員に対し、上司があまり気にかけず、教育担当社員も放置だとしたら、新入社員はどんな気持ちになるでしょうか?
- 上司に気にかけてもらえない
- 自分のしていることがあってるかどうかわからない
- 職場になじめているかどうかわからない
となってしまいます。
かわいそう、毎日不安になっちゃうね・・・
新入社員は、上司からどんな風に期待されているのか気にしているものです。
私も新入社員のとき、上司や先輩に放置プレイをされて、お昼休みも一人で食事をしてたらしました。その時はとても悲しかったですね・・・。
だからこそ、新入社員にそんな思いをしてほしくないですね。
あと、新入社員の話として、「上司が忙しそうで、いつ声をかけてよいかわからない」という声も多いです。
私の部下は、私が忙しかろうとなかろうと、容赦なく声をかけてきます(笑)
新入社員に不要な不安を与えないためにも、上司自身の業務進捗に関わらず、新入社員が話しかけやすい雰囲気をつくりましょう!
新入社員との接し方まとめ:新入社員も一人の人間、結局はその人による
新入社員と接するときに、上司が絶対にやってはいけないことは、
- 威圧感を出してくる
- 自分の価値感を押し付ける(過干渉)
- 放置プレイで新入社員をほったらかす
の3つです。
これを意識することによって、新入社員のことを丁寧に理解することができるようになります。
すると、配属された新入社員の特性に応じた接し方ができるようになってきます。
新入社員も結局は一人の人間です。
他の上司、同僚、部下と同じように、その人その人に応じた接し方をしていくことが大切です。
新入社員とうまく接することができれば、
- 新入社員の成長が早くなる
- 他のメンバーに良い刺激となる
- 部署の雰囲気がよくなる
という状態に持っていけるため、上司としてのあなたの株も上がること間違いなし!
せっかく新入社員が配属されるんだから、部署の雰囲気もいい意味でリフレッシュしたいですよね!
ということで、ここまでお読みくださりありがとうございました。